東京都江東区に引っ越しを検討するうえで、ご近所には神社があるのか気になったこともあるでしょう。
猿江神社は一千年の由緒と国内最古のコンクリート造社殿があり、神猿像や御朱印など見どころが多く、大祭の時期には地域全体で盛り上がる魅力あふれる神社です。
今回は、東京都江東区にある猿江神社の概要や見どころ、行事についてもご紹介します。
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東京都江東区にある猿江神社の概要
猿江神社は閑静な住宅街にあり、一千年の由緒と国内最古のコンクリート造社殿がある神社です。
猿江神社の歴史は古く、平安時代までさかのぼります。
平安時代の後期に、源頼義と義家の親子による奥州遠征において、猿藤太(さるのとうた)という数々の奉勝を立てた家臣がいました。
猿藤太はこの地の入江で力尽きてしまい、地元の漁師たちが手厚く葬り、塚を建て葬ったのが神社の起源といわれています。
猿江神社の社名は、猿藤太の「猿」と入江の「江」を組み合わせたのが由来です。
神社の正しい創立年代は不詳ですが、康平年中頃には近在の信仰を集め、稲荷社として境内地五百余坪を有していました。
そして、神仏混合の風潮にあった江戸時代には、京都妙蓮寺の末寺である妙寿寺の僧侶が別当職として奉仕し、寺の隆盛とともに名を広めたといわれています。
また、御社殿は鉄筋コンクリート造りで、国内で最古の築七十余年として有名です。
旧社殿が関東大震災時に焼失後、昭和六年に宮内庁設計技官の設計により、当時では珍しい頑丈で優美な造りに再建されました。
大東亜戦争の東京大空襲にて、奇跡的に難をのがれた御社殿は、錦糸町の駅から焼き野原に建つのが見えたそうです。
昭和二十一年には、伊勢大御神を合わせてまつり、猿江稲荷神社から猿江神社へ改称したあとも「猿江のお稲荷さん」として親しまれています。
ほかの神社には、本社以外にまつられている藤森稲荷社と馬頭観音社があるので、概要をご紹介しましょう。
藤森稲荷社は、江戸時代初期の幕府や明治時代の宮内庁の御用材蔵にまつられ、四百年余に渡り木材作業の従事者から信仰されてきた神社です。
藤森稲荷社は藤の木で囲まれ、毎年藤の花が咲く時期に祭りが開催されていたことが社名の由来だといわれています。
平成13年に、区の有形文化財である石水盤や石灯籠一対と一緒に、猿江神社の境内へ移されました。
現在でも、木材作業または建築工事関係の方々からの信仰があつい境内社です。
馬頭観音社は、大小一対の珍しい碑があり、大きい碑には馬頭観世音の刻印と馬の絵が、小さい碑には馬方の絵が彫られています。
旅行や交通安全、競馬関係などの参拝者が多い境内社です。
●所在地:東京都江東区猿江2-2-17
●アクセス方法:半蔵門線、都営新宿線「住吉駅」B1出口より徒歩2分
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東京都江東区にある猿江神社の見どころ
猿江神社は、石像と大きな絵馬、御朱印の2つが見どころです。
まず正面の鳥居をくぐり、拝殿前の階段をあがったところにある狛犬をじっくり見てみましょう。
拝殿前の左右にあり、精かんな顔つきをした狛犬ですが、正面に向かって左は少し口が開いていて、右は口が閉じているので見比べるのも楽しいです。
さらに、人目を引く大きな絵馬も見どころで、干支が描かれるので毎年参拝したときの見どころといえるでしょう。
そして、神猿鳥居をくぐって左側にある神猿(まさる)の石像があり、まさるは魔が去るの意味が含まれ、開運や運気上昇、厄除けなどの御利益があります。
神猿は開運のお守りにもなっており、可愛い2色の置物タイプを見るだけでも癒されるでしょう。
見た目が笑顔を浮かべた猿なので、癒されると人気が高く有名です。
次に御朱印に関してご紹介します。
猿江神社の御朱印は、通常時の御朱印だけでなく限定の種類も多いため、御朱印集めが趣味の方には有名です。
通常時の御朱印は、干支と猿をモチーフにし毎年デザインが少しずつ変化します。
たとえば2019年の亥年には、いのししの上に猿が抱きついているデザインでした。
限定の御朱印とは、正月や祭事用がありますが種類が豊富なので、参拝の度に違うデザインを授与できる可能性もあります。
桜と紅葉のシーズンにも限定の御朱印があり、すべての御朱印を集めると四季の移り変わりを楽しむのもおすすめです。
猿江神社には、波の上に猿がぶら下がった絵柄のオリジナル御朱印帳もあり、よく見ると猿の胸のハートマークが描かれているので探してみてください。
また、馬頭観音社と藤森稲荷社の御朱印をいただくのもおすすめです。
馬頭観世音社の御朱印は、下に馬を引く馬方の絵が入っており、牧歌的な柔らかな雰囲気があります。
最近ではカラフルな御朱印が増えていますが、版画のようなデザインで情景を表現しているのは珍しいので人気が高いそうです。
藤森稲荷神社の御朱印は、中央にパステルカラーで印があり、上部に藤の花、下部に小づちや筆、巻物、2匹の向かい合う狛狐がデザインされています。
御朱印を授与するときには、混んでいることも想定して、時間に余裕を持って行きましょう。
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東京都江東区にある猿江神社の年中行事
猿江神社の行事には、毎年8月14日の例大祭と3年ごと8月の第一土曜日に行われる式年大祭(本祭)があります。
御祭神は、日本国民の総氏神として有名な天照大御神と稲荷神である宇迦之御魂神です。
まず、毎年開催される例大祭では氏子の町神輿が渡御し、夜になると境内で盆踊りが催され、出店もあり多くの方で賑わいます。
3年ごとの式年大祭では、神幸祭として午前中に氏子地域6ヶ町を巡る神輿行列や途中の学校で小学生の巫女たちが奉納する浦安の舞が見どころです。
2022年はコロナの影響で縮小開催になりましたが、子ども神輿が練り歩き、猿江神社の隣にある重願寺の境内で、子どもたちにアイスクリームが振る舞われました。
神仏の隔たりはなく、人情味あふれる下町の地域全体で楽しむ雰囲気は、引っ越しを検討する方にも暮らしやすくおすすめのエリアです。
もちろん猿江神社の境内では、夜に提灯が灯され、夏祭りを楽しめます。
2022年は久しぶりの開催だったため、祭りのあとも境内では、提灯の写真を撮る方や夜の散歩を満喫する方で賑わっていました。
ちなみに8月限定の大祭御朱印は2種類あり、奇数日と偶数日により授与できるデザインが変わり、2022年は楽し気に扇で舞う神猿、神輿の大うちわを担ぐ神猿でした。
また猿江神社では、事前予約にて諸祈願や出張祭もおこなっているので、希望の方は相談しても良いでしょう。
たとえば諸祈願は、宮詣や七五三、安全祈願などさまざまですが、新生児命名も受付けており、初穂料は個人が5,000円からで、会社関係は2万円からが目安です。
出張祭には地鎮祭や新式の葬儀、事務所開きなどがありますが、事前予約に加え、あらかじめ依頼主側で準備し、初穂料については相談になります。
ほかに、猿江神社では諸祈願以外にも、神前挙式があげられます。
一般的には、少人数での挙式や食事会などですが、50名くらいまでの披露宴はおこなうことができ、相談すると家族で会食できるお店も紹介してくれるでしょう。
神前挙式の費用は5万円が目安で、挙式には約20名で友人の参列も可能です。
挙式のみの希望も受け入れてくれ、費用は2名で3万円からになります。
ただし、例大祭がおこなわれる8月14日前後や年末年始は、神社側が多忙のため、式をあげられないので注意しましょう。
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まとめ
猿江神社は、一千年の由緒があり、国内最古のコンクリート造社殿がある神社です。
御朱印の種類が豊富なため、御朱印集めが好きな方々からは有名ですが、石像や大きな絵馬など見どころがたくさんあります。
毎年恒例の例大祭や3年ごとの式年大祭は、地域全体で盛り上がるので、ぜひ足を運んで楽しんでください。
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